ワガママMAGAZINE
vol.6 誰かを思ってつくる─講師・奥原さんが届けた、花とラテアートの一日
2025-09-30
注目オススメ
8月17日、夏休みのまっただ中の日曜日。ラコルタ柏には、子ども連れの家族を中心にたくさんの参加者が集まりました。今日のワークショップ、午前は「お花屋さん体験!夏の花束づくり」、午後は「ゆれてかわいい3Dラテアート」。
一見交わらなさそうな2つのワークショップを講師として担当したのは、ラテアート講師の奥原佑樹(おくはらゆうき)さん。ふだんは自宅で楽しめるラテアート講座を開催しながら、飲食に関する撮影・デザイン・メニュー制作、イベント企画、店舗コンサルティングなど、多岐にわたる仕事を手がけています。そして現在は、花屋でも約1年半、働いています。今回はその奥原さんに、講師としての背景とワークショップに込めた想いについて伺いました。
一見交わらなさそうな2つのワークショップを講師として担当したのは、ラテアート講師の奥原佑樹(おくはらゆうき)さん。ふだんは自宅で楽しめるラテアート講座を開催しながら、飲食に関する撮影・デザイン・メニュー制作、イベント企画、店舗コンサルティングなど、多岐にわたる仕事を手がけています。そして現在は、花屋でも約1年半、働いています。今回はその奥原さんに、講師としての背景とワークショップに込めた想いについて伺いました。
▪️花束づくりで見えた子どもたちの選ぶ力
午前の花束づくりでは、奥原さんが花屋で働いている経験が存分に活かされていました。参加者は用意されたさまざまな色の薔薇からオリジナルの花束を作ります。花の配置や色のバランスを考えながら、ラッピングまで自分の手で仕上げる本格的な内容です。
印象的だったのは、子どもたちの決断の早さ。
「この色がいい!」「この花を真ん中にしたい!」と、迷いなく選び進めてく姿に、奥原さんも新鮮な驚きを覚えたそうです。同じ課題に取り組んでいても、年齢によって迷うポイントや工夫するところが違うのも興味深いところ。自分の花束をつくるという体験を通して、参加者の表情は自然と笑顔になっていました。
少し難しいと感じる場面もあったようで、ある子どもは「ラッピングが少し難しかった」と話してくれましたが、それでもみんな最後まで自分の手で仕上げ、「楽しかった」「可愛くできた」という声が飛び交っていました。
午前の花束づくりでは、奥原さんが花屋で働いている経験が存分に活かされていました。参加者は用意されたさまざまな色の薔薇からオリジナルの花束を作ります。花の配置や色のバランスを考えながら、ラッピングまで自分の手で仕上げる本格的な内容です。
印象的だったのは、子どもたちの決断の早さ。
「この色がいい!」「この花を真ん中にしたい!」と、迷いなく選び進めてく姿に、奥原さんも新鮮な驚きを覚えたそうです。同じ課題に取り組んでいても、年齢によって迷うポイントや工夫するところが違うのも興味深いところ。自分の花束をつくるという体験を通して、参加者の表情は自然と笑顔になっていました。
少し難しいと感じる場面もあったようで、ある子どもは「ラッピングが少し難しかった」と話してくれましたが、それでもみんな最後まで自分の手で仕上げ、「楽しかった」「可愛くできた」という声が飛び交っていました。
▪️ラテアートで届けたい、ちょっとした感動
午後に行われたのは、3Dラテアートのワークショップ。
奥原さんの講座の特徴は、100円ショップで揃うアイテムを使って自宅で楽しめるラテアートという手軽さ。ミルクフォームを使って、立体的なアートをカップの中に描いていきます。
参加者の多くは初体験で、最初は「できるかな?」と不安そうでしたが、講座が始まるとすぐに夢中になっていました。奥原さんが「ミルクはこれくらい」「ここに泡をのせて…」とコツを教えるたびに、参加者の手が止まってはまた動き出し、会場には集中した空気が流れました。ラテアートは、“かわいい”という驚きだけではなく、“自分にもできた”という達成感を一緒に届けてくれる。参加者の笑顔から、その魅力がしっかりと伝わってきました。
午後に行われたのは、3Dラテアートのワークショップ。
奥原さんの講座の特徴は、100円ショップで揃うアイテムを使って自宅で楽しめるラテアートという手軽さ。ミルクフォームを使って、立体的なアートをカップの中に描いていきます。
参加者の多くは初体験で、最初は「できるかな?」と不安そうでしたが、講座が始まるとすぐに夢中になっていました。奥原さんが「ミルクはこれくらい」「ここに泡をのせて…」とコツを教えるたびに、参加者の手が止まってはまた動き出し、会場には集中した空気が流れました。ラテアートは、“かわいい”という驚きだけではなく、“自分にもできた”という達成感を一緒に届けてくれる。参加者の笑顔から、その魅力がしっかりと伝わってきました。
▪️伝えたいのは、喜んでもらってうれしいという感覚
奥原さんが大切にしているのは、「楽しむこと」だけではありません。
「ラテアートって、気軽に始められるのに想像を超えやすいんです。自分でやってみてびっくりするし、誰かに見せたら「わあ!」って喜んでもらえる。自分で作って楽しいのもちろん、誰かが見て「かわいいね」って言ってくれたり、「すごい!」って言ってもらえると、その喜びがさらに大きくなる。そういう経験って、子どもでも大人でも、すごく記憶に残ると思うんです。
お客様が誰かのために花を選ぶ姿もすごく温かい。飲食もラテアートも、そして花も、相手を思って提供するという意味ではつながっているなと感じています。」
奥原さんが今回のワークショップで伝えたかったのは、「喜んでもらえてうれしい」「褒められてうれしい」というシンプルな感情でした。その言葉通り、完成した花束やラテアートを家族や友達に見せて、「すごいね」と言われ、照れるように笑う子どもの姿が印象的でした。作品を誰かに見せるというプロセスを通じて、誰かを思ってつくるという気持ちが自然と育まれていたのです。
奥原さんが大切にしているのは、「楽しむこと」だけではありません。
「ラテアートって、気軽に始められるのに想像を超えやすいんです。自分でやってみてびっくりするし、誰かに見せたら「わあ!」って喜んでもらえる。自分で作って楽しいのもちろん、誰かが見て「かわいいね」って言ってくれたり、「すごい!」って言ってもらえると、その喜びがさらに大きくなる。そういう経験って、子どもでも大人でも、すごく記憶に残ると思うんです。
お客様が誰かのために花を選ぶ姿もすごく温かい。飲食もラテアートも、そして花も、相手を思って提供するという意味ではつながっているなと感じています。」
奥原さんが今回のワークショップで伝えたかったのは、「喜んでもらえてうれしい」「褒められてうれしい」というシンプルな感情でした。その言葉通り、完成した花束やラテアートを家族や友達に見せて、「すごいね」と言われ、照れるように笑う子どもの姿が印象的でした。作品を誰かに見せるというプロセスを通じて、誰かを思ってつくるという気持ちが自然と育まれていたのです。

▪️飲食との出会いと道のり
奥原さんが食の世界に興味を持ったのは、高校時代。父親の飲食の仕事を手伝ったのがきっかけでした。
「もともと人とのコミュニケーションが得意ではなく、最初は皿洗いばかりしていました。でも飲食の現場って、接客もあるし、スタッフ同士での連携も必要ですよね。最初は戸惑いましたけど、自然と“人と関わることが楽しい”って思えるようになっていったんです。」
飲食に助けられたという実感を抱えながら、以降も飲食業界で働き続けてきた奥原さん。コロナ禍では業界の厳しさや脆さを痛感する一方で、工夫を重ねてお客様に向き合う人々の姿に触れ、「自分もこの業界に恩返しがしたい」との思いを強くしていきました。
その後、気軽に始められて人を驚かせられるラテアートに出会い、独立。今では花屋での勤務も並行しながら、精力的に活動を続けています。
奥原さんが食の世界に興味を持ったのは、高校時代。父親の飲食の仕事を手伝ったのがきっかけでした。
「もともと人とのコミュニケーションが得意ではなく、最初は皿洗いばかりしていました。でも飲食の現場って、接客もあるし、スタッフ同士での連携も必要ですよね。最初は戸惑いましたけど、自然と“人と関わることが楽しい”って思えるようになっていったんです。」
飲食に助けられたという実感を抱えながら、以降も飲食業界で働き続けてきた奥原さん。コロナ禍では業界の厳しさや脆さを痛感する一方で、工夫を重ねてお客様に向き合う人々の姿に触れ、「自分もこの業界に恩返しがしたい」との思いを強くしていきました。
その後、気軽に始められて人を驚かせられるラテアートに出会い、独立。今では花屋での勤務も並行しながら、精力的に活動を続けています。
▪️ワークショップは、未来への入り口
取材を通して見えてきたのは、奥原さんのワークショップを単なるイベントではなく、未来への入り口としてとらえられるということです。お店屋さんごっこみたいな気軽な体験でも、職業に触れる機会でも構わない。大切なのは、今日の経験が、将来何かやってみたいと思ったときのきっかけになるかもしれないという視点でした。
実際、今回のワークショップでも、終了後に「またやりたい」「家でもやってみたい」と話す子どもたちが多く、体験がしっかりと心に残っていることが伝わってきました。
「“どこでもできる、ちょっとした楽しい時間”をつくりたい」と話す奥原さん。特別な場所や道具がなくても、誰かと一緒に楽しめる時間を日常のなかで育んでいく。そんなささやかな楽しみの積み重ねが、暮らしに彩りを添えていくのでしょう。
取材を通して見えてきたのは、奥原さんのワークショップを単なるイベントではなく、未来への入り口としてとらえられるということです。お店屋さんごっこみたいな気軽な体験でも、職業に触れる機会でも構わない。大切なのは、今日の経験が、将来何かやってみたいと思ったときのきっかけになるかもしれないという視点でした。
実際、今回のワークショップでも、終了後に「またやりたい」「家でもやってみたい」と話す子どもたちが多く、体験がしっかりと心に残っていることが伝わってきました。
「“どこでもできる、ちょっとした楽しい時間”をつくりたい」と話す奥原さん。特別な場所や道具がなくても、誰かと一緒に楽しめる時間を日常のなかで育んでいく。そんなささやかな楽しみの積み重ねが、暮らしに彩りを添えていくのでしょう。




▪️やりたいを見つけたら、思い切り向き合っていい
奥原さんの姿勢を見ていると、やりたいことをやってもいいんだと素直に思えます。
今やりたいことに時間を捧げること、やりたいことを仕事にすること。それはまだ特別な生き方として見られがちな社会のなかで、奥原さんはその道を、ごく自然に選び、実践しています。
やりたいことを見つけることは、誰にとっても必ず必要ではないかもしれません。けれど、もし出会えたなら、思い切り向き合っていい。全力で楽しんでいい。そして、それを未来につなげていくこともきっとできる。
奥原さんは、今日も「いいじゃん」と思ったことを、実際にやってみせてくれています。その小さな選択と実践が、誰かの心を動かし、日常にさりげない変化をもたらしているのです。奥原さんのように、「好き」を誰かの「うれしい」につなげる姿は、参加した子どもたちだけでなく、私たち大人の背中も、そっと押してくれる気がしてなりません。きっとそれは、社会を少しずつやわらかく、緩やかにしてくれる力にもなるのだと思います。
奥原さんの姿勢を見ていると、やりたいことをやってもいいんだと素直に思えます。
今やりたいことに時間を捧げること、やりたいことを仕事にすること。それはまだ特別な生き方として見られがちな社会のなかで、奥原さんはその道を、ごく自然に選び、実践しています。
やりたいことを見つけることは、誰にとっても必ず必要ではないかもしれません。けれど、もし出会えたなら、思い切り向き合っていい。全力で楽しんでいい。そして、それを未来につなげていくこともきっとできる。
奥原さんは、今日も「いいじゃん」と思ったことを、実際にやってみせてくれています。その小さな選択と実践が、誰かの心を動かし、日常にさりげない変化をもたらしているのです。奥原さんのように、「好き」を誰かの「うれしい」につなげる姿は、参加した子どもたちだけでなく、私たち大人の背中も、そっと押してくれる気がしてなりません。きっとそれは、社会を少しずつやわらかく、緩やかにしてくれる力にもなるのだと思います。

▲アシスタントとして参加していたパートナーの堀さんと一緒に。






