ワガママMAGAZINE
vol.7 おさがり交換会:思いがめぐる子育てのバトン
2025-10-30
注目オススメ
2025年9月24日、家庭で使わなくなった子ども服や子ども用品・おもちゃなどを持ち寄り、自由に交換し合う「みんなで見守るこどもの時間 おさがり交換会」が開催されました。
主催は、学校法人くるみ学園が運営する地域子育て支援センター(以下、支援センター)「くるみサロン」と「あしびなぁ」。地域の子育て家庭を支えるこの取り組みは、昨年の初開催に続き、今回で2回目を迎えました。
*地域子育て支援センターとは、地域の子育て家庭が気軽に相談・交流できる場所です。柏市内には15か所の地域子育て支援センターがあり、いずれも無料で利用できます。(2025年10月現在)
◼︎園の小さな“おさがりBOX”からはじまった物語
学校法人くるみ学園では、運営する認定こども園や保育園の園内に「おさがりBOX」を設置し、家庭で不要になった子ども用品を自由に持ち寄る取り組みを2か月に1度行ってきました。背景には、子育て家庭に直接かかわる先生方が、SDGsやこどもの貧困といった社会課題を肌で感じていることがありました。おさがりBOXの活動が園内の保護者の間で好評を得たことから、園外にもニーズがあると感じてラコルタ柏での開催に至ったそうです。
園内で行われていた頃には、保護者同士の交流が自然に生まれる場面も見られました。上級生の保護者が、下級生の保護者に「大変な時期ですよね」「うちもそうでした」などと声をかける姿があり、子育ての悩みを分かち合うきっかけにもなっていたそうです。モノの受け渡しを通して“思い”が行き交う優しい空気が、この活動の原点にあります。
主催は、学校法人くるみ学園が運営する地域子育て支援センター(以下、支援センター)「くるみサロン」と「あしびなぁ」。地域の子育て家庭を支えるこの取り組みは、昨年の初開催に続き、今回で2回目を迎えました。
*地域子育て支援センターとは、地域の子育て家庭が気軽に相談・交流できる場所です。柏市内には15か所の地域子育て支援センターがあり、いずれも無料で利用できます。(2025年10月現在)
◼︎園の小さな“おさがりBOX”からはじまった物語
学校法人くるみ学園では、運営する認定こども園や保育園の園内に「おさがりBOX」を設置し、家庭で不要になった子ども用品を自由に持ち寄る取り組みを2か月に1度行ってきました。背景には、子育て家庭に直接かかわる先生方が、SDGsやこどもの貧困といった社会課題を肌で感じていることがありました。おさがりBOXの活動が園内の保護者の間で好評を得たことから、園外にもニーズがあると感じてラコルタ柏での開催に至ったそうです。
園内で行われていた頃には、保護者同士の交流が自然に生まれる場面も見られました。上級生の保護者が、下級生の保護者に「大変な時期ですよね」「うちもそうでした」などと声をかける姿があり、子育ての悩みを分かち合うきっかけにもなっていたそうです。モノの受け渡しを通して“思い”が行き交う優しい空気が、この活動の原点にあります。
◼︎手に取る人を思いやる会場づくり
会場のラコルタ柏には、開始前から少しずつ参加者が集まり、先生方が事前に集めた子ども服や子ども用品・おもちゃなどを丁寧に並べていきます。サイズやジャンルごとに整理され、子どもでも手に取りやすい高さに配置。ベビーカーでも回りやすいよう導線にも工夫が施されていました。
会場のラコルタ柏には、開始前から少しずつ参加者が集まり、先生方が事前に集めた子ども服や子ども用品・おもちゃなどを丁寧に並べていきます。サイズやジャンルごとに整理され、子どもでも手に取りやすい高さに配置。ベビーカーでも回りやすいよう導線にも工夫が施されていました。
1時間半の開催中、服を「もらいに来た人」も「ゆずりに来た人」も次々に行き来し、会場はおだやかに賑わいました。母親の代わりに祖母が参加する姿もあり、それぞれの家庭のかたちの中で、子どもを見守るまなざしが伝わってきました。
もらいに来た人からは「子どもの成長に合わせて買い替えるのが大変」「最近は服の値段も上がって困っていた」「子どもの声をききながら一緒にゆっくり選べるのがうれしい」という声が。ゆずりに来た人からは「誰かにまた使ってもらえると思うと手放しやすい」「思い出のある服を活用してもらえてうれしい」といった声が聞かれました。単なるモノの交換にとどまらず、“ありがとう”の交換も広がっていました。
もらいに来た人からは「子どもの成長に合わせて買い替えるのが大変」「最近は服の値段も上がって困っていた」「子どもの声をききながら一緒にゆっくり選べるのがうれしい」という声が。ゆずりに来た人からは「誰かにまた使ってもらえると思うと手放しやすい」「思い出のある服を活用してもらえてうれしい」といった声が聞かれました。単なるモノの交換にとどまらず、“ありがとう”の交換も広がっていました。



▲開催中の会場の様子
◼︎「名前があってもOK」、ひらく言葉の力
私が、今回の広報で印象的だったのは、「名前が書いてあるものもOKです。」という記述です。現代では少し慎重になりがちな部分を、あえて“OK”とすることで、「名前を書いたからもう誰にも使ってもらえない」と感じていた人にも前向きに参加してもらいたいという思いが込められています。実際、歴代の名前が残った服が並ぶ光景には、大切に使われてきた時間と、誰かの思いが確かに感じられました。
また、この取り組みに限らず、誰もが気軽に立ち寄れるように、イベントのタイトルや呼びかけの言葉選びにも工夫を凝らしているといいます。今回の「もらうだけでもゆずるだけでもOK」といった柔らかい表現も、参加へのハードルを下げ、前向きに参加したいと思わせてくれる心づかいを感じました。
◼︎小さな行動が未来を育てる
おさがりを交換するという行為には、単に“もったいない”や貧困を防ぐ以上に意味があります。環境にやさしい暮らし方の一つであり、子どもたちの未来にもつながる行動だと先生方は話します。取り組みを通じて、行動で“見せる”ことこそが大切だと考えています。言葉だけでなく、子どもが実際に目にすること・体験することで、モノを大切にする気持ちや人と分かち合う喜びを自然と学んでいくのかもしれません。そしてまた、子どもが感じ取ったことが、時に大人の気づきにもつながります。一人ひとりの行動によってこのような取り組みが“当たり前”になることで社会に変化が生まれるのではないでしょうか。
また、この活動が、産前・産後のサポートにつながるきっかけや、子育て中のちょっとした悩みに気づくきっかけになることもあります。気軽に参加できるからこそ、悩みや不安が大きくなる前に相談できる地域のゆるやかなセーフティネットとしての役割も担っているのです。
私が、今回の広報で印象的だったのは、「名前が書いてあるものもOKです。」という記述です。現代では少し慎重になりがちな部分を、あえて“OK”とすることで、「名前を書いたからもう誰にも使ってもらえない」と感じていた人にも前向きに参加してもらいたいという思いが込められています。実際、歴代の名前が残った服が並ぶ光景には、大切に使われてきた時間と、誰かの思いが確かに感じられました。
また、この取り組みに限らず、誰もが気軽に立ち寄れるように、イベントのタイトルや呼びかけの言葉選びにも工夫を凝らしているといいます。今回の「もらうだけでもゆずるだけでもOK」といった柔らかい表現も、参加へのハードルを下げ、前向きに参加したいと思わせてくれる心づかいを感じました。
◼︎小さな行動が未来を育てる
おさがりを交換するという行為には、単に“もったいない”や貧困を防ぐ以上に意味があります。環境にやさしい暮らし方の一つであり、子どもたちの未来にもつながる行動だと先生方は話します。取り組みを通じて、行動で“見せる”ことこそが大切だと考えています。言葉だけでなく、子どもが実際に目にすること・体験することで、モノを大切にする気持ちや人と分かち合う喜びを自然と学んでいくのかもしれません。そしてまた、子どもが感じ取ったことが、時に大人の気づきにもつながります。一人ひとりの行動によってこのような取り組みが“当たり前”になることで社会に変化が生まれるのではないでしょうか。
また、この活動が、産前・産後のサポートにつながるきっかけや、子育て中のちょっとした悩みに気づくきっかけになることもあります。気軽に参加できるからこそ、悩みや不安が大きくなる前に相談できる地域のゆるやかなセーフティネットとしての役割も担っているのです。

▲参加者に選んだモノを見せてもらいました

◼︎地域子育て支援センターから、ひろがるつながり
支援センターは、どなたでも気軽に立ち寄れる場所です。支援センターからあえて出て活動することで、「支援センターが身近な場所である」と感じてもらうことも大切な目的のひとつ。どんなことをしているのか、どんな人がいるのかを知ってもらうきっかけになれば、という思いがあるとのことです。親子で遊べる場所であり、相談やお話ができる場所でもあり、ちょっと一息つける場所として活用してほしい。おうちの近くでも、どこでも、ぜひ立ち寄ってほしいと先生方は話します。
おさがり交換会も、その思いを地域に“バトン”のようにつないでいく活動のひとつです。着られなくなった衣類や使わなくなったおもちゃには、その時期ならではの思い出や家族の時間が詰まっています。ゆずる人、もらう人、その先でまた使う人へ。モノを通して思いがめぐる温かな循環の輪が、これからも少しずつ広がっていきそうです。
支援センターは、どなたでも気軽に立ち寄れる場所です。支援センターからあえて出て活動することで、「支援センターが身近な場所である」と感じてもらうことも大切な目的のひとつ。どんなことをしているのか、どんな人がいるのかを知ってもらうきっかけになれば、という思いがあるとのことです。親子で遊べる場所であり、相談やお話ができる場所でもあり、ちょっと一息つける場所として活用してほしい。おうちの近くでも、どこでも、ぜひ立ち寄ってほしいと先生方は話します。
おさがり交換会も、その思いを地域に“バトン”のようにつないでいく活動のひとつです。着られなくなった衣類や使わなくなったおもちゃには、その時期ならではの思い出や家族の時間が詰まっています。ゆずる人、もらう人、その先でまた使う人へ。モノを通して思いがめぐる温かな循環の輪が、これからも少しずつ広がっていきそうです。

▲取り組みを開催する支援センターの先生方、笑顔が眩しいです





